2015年10月05日

京都ピースナインコンサート

 一昨日、京都文化センターで、京都ピースナインコンサートを聴きに行った。昨年12月に亡くなった笠木透さんの追悼コンサートで、2005年から始まったコンサートのファイナルだった。

 トップバッターは趙さんのアホンダラ経。安保法制の成立を受けて、内容がより過激になっていて、その分わかりやすくて面白かった。
 次は野田淳子さんが、エスペラント語で「死んだ男の残したものは」。
 三人目は高石ともや。笠木さんはチリの軍事クーデターで殺されたビクトル・ハラと同い年で、彼の分まで二人分の人生を生きたと思う、と話したのに始まって、小沢昭一に会った時、「語る」とはごんべんに吾と書くのだから、自分の考えや思いを表現しなければいけないのに、最近の芸人はごんべんに舌の「話す」だけだ、と話したことや、アメリカでのピート・シガーとの出会いなど、歌いながら次々と興味深いエピソードが繰り出して、すごくエネルギッシュな人だった。
 次のケイ・シュガーさんは、「原発ゼロへ」と菅野スガに捧げる歌。

 今回のステージで一番心に残ったのは、松本ヒロ。安保法制成立の少し前にNHKのニュースに映っていた人。パンチの効いた風刺と軽妙な話術とおかしな身振りで、笑って笑って、本当にスカッとした。器用で元気で、目一杯過激なのに、とても優しそう。地味な風貌だけど、もう忘れられません。

 最後は、3人組の雑花塾。笠木さんと一緒にコンサート活動を続けていたグループだそうで、「君が明日に生きるこどもなら」や、「平和の暦」、等々。ずっと昔から知っている「私のこどもたちへ」が、笠木さんの作品だということを、初めて知った。「私に人生というものがあるなら」は、何度も歌われ、琴線に触れて何だか泣きそうになった。
 温かで繊細な歌詞とギャップのある、いかつい風貌と骨太な生き方を、出演者たちが繰り返しなつかしんでいた。ステージが始まる前の去年のフィルムの中で、「憲法ができてから戦争をしない国として積み上げてきた歴史」を語っていた笠木さんは、今の状況をどんなに悔しがるだろう。

 コンサートが終わってみたら、何と4時間も経っていてビックリ。楽しくて、そんな長時間すわっていたとは思っていなかった。これから何度も来ようと思ったのに、ファイナルとは。会場全体が惜しんでいた笠木さんの死とともに、こんな時期に、平和を願うコンサートが終わってしまって、とてもさみしい。
posted by HIROMI at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記