2016年12月20日

THE TIMERS スペシャル・エディション トーク&秘蔵映像上映会

 昨夜、THE TIMERSのスペシャル・エディション発売記念の購入特典イベント・トーク&秘蔵映像上映会に行った。

 サングラスと手ぬぐいと、完全コピーのヘルメットでゼリーになりきっている男の人がいて、開場を待っている間、そばの人たちが衣装を貸してもらって、順番に写真撮影。彼をスタッフと間違える人もいて、楽しかった。

 店長の村越さんの司会で、スペシャル・エディションのライナーノーツを描いた高橋Rock me babyさんが登場。清志郎に化けていない彼を見るのは初めてだった。
 高橋さん曰く「当時、RCは大きくなり過ぎて、新しいことをやるには動かしにくくなっていた。それで、もっと機動力のあるバンドをと思って作ったのがTIMERSだった。88年当時はバンドブームで、新しいバンドがたくさん出てきて、清志郎の中ではTIMERSもその中の一つ、という意識だったと思う。」
「カバーズの後で、清志郎はすごく怒っていた、とよく思われているけれど、実際にはむしろとても楽しそうで、60曲くらいを次々に作っていた。」
「録音はロンドンで行ったが、チャールズ・ハロウェルという大物エンジニアが関わった。清志郎は特にドラムの音にこだわりを見せたけど、ロンドンでチャーリー・チャールズが叩いた音よりも、日本でのメンバーの音が気に入って、そっちを選んだ。メンバーは初め、清志郎のバックで演奏させていただいている、という意識だったが、清志郎に「仲間だ」と言われて感激し、いい音を出せるようになったと聞いた。」
「桃山学院大学でのライヴが、学園祭での初ライヴなので、大阪との縁は深いと思う。”今回の公演は中止になりました”のウソのアナウンスの後で始まるのが恒例だったが、本気にした人たちに毎回えり首をつかまれるのが辛かった。」etc.etc.

 それから上映された映像は、DVDに入っていないまさに秘蔵モノ。
 横浜市大で中止を知らせる、実行委員会の女性の口調は迫真。「どうなってんだ〜!」とか「清志郎を連れて来い!」とかの本気のヤジに笑ってしまった。私が聴きに行った95年には、もっと短くてすぐバレる儀式のようだったけど、それでも断水騒動のあった九州で、本気にした人たちが本当に帰ってしまった事件があったっけ。みんなが騒いでいる時、メンバーが現れて「タイマーズのテーマ」。
 次は「ダイナ」。3番目は「ラブミーテンダー」。これってRCの曲なんだけど。
 4番目は、これまたRCの「サマータイムブルース」だったけど、原発作業員みたいに白づくめの衣装なのに、歌詞には原発の「げ」も出てこない。でも、別のタブーに触れていて、「これ以上はもうアブねえ。マスコミの人たち、書かないでネ」なんて言ってる。そして最後は「ロング・タイム・アゴー」だった。

 若い清志郎、いやゼリーが、すっごくかっこよかった。たっぷりの毒とユーモア。絶妙の比喩とダブルミーニング。過激だけど知的。ほんとにすごいバンドだったよなあ。
posted by HIROMI at 19:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記