前作から数年経た今作、ブリジッド・ジョーンズ(レニー・ビルウィガー)は、何とマーク・ダーシー(コリン・ファース)と別れ、彼は別の女性と結婚している。そして、女たらしの同僚ダニエルは、これまた何と、航空機事故で死んでいるという設定。ブリジッドは、冴えないリポーターから、今や俊腕?テレビプロデューサーになっている。
変わらないのは、超元気な彼女のママが、子供を産む人生を期待して圧力をかけてくること。43歳のバースデーを迎え、職場で大量のローソクが火を吹く、火山のようなケーキで祝ってもらったものの、女友達にもゲイの友人にもフラられた彼女は、結局ひとりぼっちの部屋でママからの電話を受けるはめに。
ヤケになったブリジッドは、解放を求めて音楽フェスティバルに出かけ、間違って入ったテントで、出会いサイト経営のジャック・クワント(パトリック・テンブラー)と、行きずりのセックスをしてしまう。そして、その数日後、マークの子供の洗礼式で、妻とは別居中という彼と、これまたノリでベッドイン。そしてめでたく妊娠するのだが、どちらがパパなのかが分からない。
ここからの、お腹の子供の父親当てと、二人への妊娠告白の苦労がケッサクだった。ジャックをスタジオに呼ぶために、わざわざインタビュー番組を組み、メイク室で髪や爪を採取したり、「子供は好きですか?」と唐突な質問をしたり。何とか二人には妊娠を告げるものの、別の候補がいるとは言えず、会うたびにあたふた。本当は深刻で、笑いごとじゃないはずなのに、何度も笑わせるとびっきりの明るさ。ドジですっとんきょうで、場違いな発言で周りを引かせてしまうブリジッドは、これまでと変わらない。
二人の反応は初めは微妙。だが、二人ともすぐに子供の父親として本気を出していく。相変仏頂面で、何を考えているのか分からないマークは、変わらないブリジッドへの愛に目覚め、自由に生きて女性にも多分モテモテだろうジャックも、思い切りの甲斐甲斐しさで、ブリジッドを支えようとする。10年も付き合ってダメだった男と、知り合ったばかりだけど魅力的な男が、彼女を巡って真剣なさや当て。しかも、弁護士と会社経営者という、どちらもリッチでビッグな男たち。これって、女性の妄想じゃないの?
ブリジッドは終盤、自分がどちらを本当に愛してるのかと悩むのだが、結局子供の父親と結婚するというのは、意外にも普通の選択だった。ブリジッドはメデタシメデタシで完結していそうなのだけど、死んだはずのダニエルが生存してるという新聞記事が出たところ、このシリーズ、きっとまだ続くはず。
2016年11月12日
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