2008年10月13日

芸術都市 パリの100年展

 京都市美術館に「劇術都市 パリの100年展」を見に行った。

1885年の日仏修好通商条約締結から150年を記念して開かれたもので、国際的な広がりで若者たちを集めた1830年から1930年の100年間にスポットを当てて、パリをテーマにした作品が集められていた。

 入り口にはエッフェル塔の脚部分の模型の中にパリの街の地図が置かれ、それを見てるだけでも楽しい。子どもたちに説明してる人がいて一緒に話を聞いたが、オスマン男爵のパリ改造以前のパリの橋は、上に住宅が立ち並び、橋を渡って対岸に行くためには通行税を払わねばならなかったそうだ。そういえば、「パフューム」では橋の上に家が建っていたっけ。それらが取り払われたことで、橋の上からの眺めが広がり、橋を含めたセーヌ川の風景が多く描かれるようになったとか。う〜ん、なるほど。
 フォンテンブローなど森の絵を描いていたと思っていたコローのシャンジュ橋や、シニャックの鮮やかなポンデザールなど、いろんな場所から橋と一緒に描かれたセーヌ川が美しかった。

 風景画のほか、複数の画家によるユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」の挿絵は、改造前の暗い町並み、押し寄せる群衆、エスメラルダとカジモドのドラマチックな場面が迫力があった。「19世紀フランスの歴史風俗画家」だとしか伝えられていない女性画家が気になった。

 油絵の他にも、ロダン作のボードレールやバルザックやユゴーの彫刻が間近で見れたし、エッフェル塔の工事の写真や1900年頃の市井の写真も興味深かった。エッフェル塔は、その高さにもかかわらず、工事での死者は一人だけだったそうだ。
 また、ルノアールやリュミエール兄弟の父やジョルジョ・サンド、写真を批判していたボードレールの写真もあった。肖像画と写真とが拮抗し始めた時代だったのだろう。5歳のゾラが父親と写っている写真は、はるか昔を懐かしむ彼の視線を共有するような、不思議な感じがした。

 作品を提供した美術館は16。一つの都市に世界的に有名な美術館がこれだけあるなんて、さすがパリ。ルーヴルとオルセーは二度行ったけど、大きすぎて全部は見れていないから、いつかまた行かなくちゃ。それに、他の美術館も、いつかきっと行こうっと。 
posted by HIROMI at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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