2009年03月05日

ロシュフォールの恋人たち

 カトリーヌ・ドヌーヴが姉のフランソワーズ・ドレアックと共演したフレンチ・ミュージカル。「シェルブールの雨傘」と違って、ハッピーエンドの明るいお話だった。

 ダンサー志望のデルフェーヌ(ドヌーヴ)と作曲家をめざすソランジュ(ドレアック)は双子の姉妹。小さなカフェを切り盛りする母親イボンヌと、父親の違うまだ小さな弟ブブがいる。

 カフェを訪れる水兵のマクサンスは自分の理想の女性像を絵に描いているが、それはデルフィーヌとそっくり。その絵を画廊で見たデルフィーヌは、絵の作者に憧れる。
 ソランジュは楽器店のシモン・ダムに、作曲家のアンジュに自分の作曲した曲を見せてほしいと頼むが、当人同士は、道で出会ったとたん、相手が誰かを知らないまま一目ぼれ。
 そして、イボンヌとシモン・ダムは実は元恋人で、今も相手を愛しているが、お互いに遠い所に住んでいるはずだと思い込んでいる。そして実は、シモンはブブの父親。

 デルフィーヌとアンジュが通りすがりに口をきいたり、ソランジュとマクサスが同じように出会ったりしても、肝心のデルフィーヌとマクサンス、ソランジュとアンジュは、なかなかめぐり合わないし、イボンヌはソランジュがシモンと知り合いだとは知らず、シモンはソランジュがイボンヌの娘だとは知らず、ソランジュは二人の関係をつゆ知らない。
 つまり、この三組が、ちゃんと相手にめぐり合えるまでの、明るく楽しいすれ違いを描いたお話なわけ。描かれるのはたった3日間。その間にみんなの人生が幸せな方向に急展開し、ますます明るさを増していくのがスリリング。

 ブブを学校に迎えに行くたび、誰かと誰かが出会う場面が面白いし、ソランジュに会ったアンジュが恋に落ちながら、下着が見えていることを指摘するのも、ただ落とした楽譜を拾うだけの場面でメロドラマ風の仰々しい音楽が鳴り響くのも、思わず笑った。とにかく、何度も書くけど楽しい映画でした。

 ビビッドな色があふれる画面がきれいだし、音楽もさすがミシェル・ルグランで情感たっぷり。ダンスは、今見ると、クラシカルで正統な感じがするけど、それがかえって新鮮。ポップで軽快だけど、バレエのような優雅さを感じた。

 何といっても、歌って踊るドヌーヴがキュートできれい。昨年観た「終電車」でもきれいだと思ったけど、「ロシュフォール」は66年、「終電車」は81年で、この二つの映画はかなり年代が違うのに、彼女はそんなに大きくは変わらない。それどころか今でも容貌が衰えないのはやっぱりすごいなあ。
posted by HIROMI at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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