2009年09月22日

ボローニャ国際絵本原画展

 1963年に始まって、今回43回目という「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を観に行った。

 それぞれが5枚一組で絵が並べられ、小さくお話がつけられていた。イタリアやフランス、ドイツのほか、多かったのはイランの作家の作品。日本や韓国のも。

 印象に残ったのは、イランのラーシーン・ヘイリーエの「市長になったら」。街で貧しい人を見て、家に帰っても食事がのどを通らないボクは、ただで食べられるレストランを作ろうと考える。説明を読まないと、何のお話か分からないけど、お話と一緒に眺めると、心に灯がともるよう。

 ドイツのベルント・レーマンの「わたしたちの下に」は細密画のよう。争っていたアリたちが和解のための解決策を見つけたとたん、人間の足が彼らの上に現れる。

 藤原杏栞「からっぽのひとたち」。風刺に満ちた不気味なエッチングはボスを思い出した。
 海一慶子「きつねの涙」。洋画の画材で描いた日本画という感じ。日本髪のきつねが怖くて悲しい。

 レバノンのハサン・ザフレッディーンの「パパを見なかった?」は、真っ暗な画面に、ランプをもった子どもの姿が浮かび上がって不安がゆらめいている。

 イタリアのリンダ・マリーノの「星尾空の下で軽食を」は、こうもりが果物を、カメレオンが虫を、フクロウがねずみを食べる姿をリアルに再現して図鑑のよう。

 イランのファルシード・シャフィーイーの「じゃまもの」。暖色の細かい構図が美しく、王妃を失くした王様のお話が不思議。

 物語を感じる絵の他に、シュールな世界を描く絵や、幾何学的な線や模様や空間が楽しい絵。どれも、前に立っていると、今こことは違う世界に、瞬間にワープできる感じがした。

 大谷美術館は久しぶり。美術館を囲む庭園にいろんな木が植わっていて、そこを歩くのも楽しかった。
posted by HIROMI at 23:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/32331073

この記事へのトラックバック

西宮大谷記念美術館『ボローニャ国際絵本原画展』へ行く。
Excerpt: 会期をあと1日と残した26日、やっと西宮大谷記念美術館での『ボローニャ国際絵本原画展』に行けました。うん、やっぱり芸術に触れるってのはいいもんです。
Weblog: ブツクサ徒然ぐさ
Tracked: 2009-09-28 18:13