2010年03月14日

北北西に進路を取れ

 「午前10時の映画祭」で「北北西に進路を取れ」を観た。昨日の朝日新聞のアンケート記事で、ヒッチコック作品の人気NO.1と書かれていた作品。

 広告業者のロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、電話をしようと席を立った時、たまたま給仕がカプランを呼び出していたために彼と間違えられ、二人組みに拉致されてタウンゼント(ジェイムズ・メイスン)と名乗る男の屋敷に連れてこられる。そこで仕事を断ると、泥酔させられて車の事故で殺されかける。
 飲酒運転で逮捕され、刑事とタウンゼント宅を訪ねると、夫人は、ロジャーをパーティーに招待した、初めから酔っていた、夫は国連で勤務中、と証言。
 ロジャーはタウンゼントを国連に訪ねるが、昨日の男とは別人で、会話の最中に何者かにナイフで殺される。いきなり殺人犯として追われる身になるロジャー。逃亡しながらカプランの行方を追うなか、金髪の美人イブ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)に出会う。

 カプランがまったく姿を見せないなか、自分が何者と間違えられたのか、謎の人物カプランを追いつつ、警察とタウンゼント一味から追われるという複雑な状況。偶然から事件に巻き込まれ、知力を振り絞って窮地を脱していくなか、偶然がまた次々と彼を救っていく。

 追手から救ってくれた人物が、実は敵の手の者だったり、それがまた反転したり。いると思っていた人物が架空であったり、そうでありながら重要な役割を担っていたり。自分をお尋ね者として執拗に追ってくる警察だが、タウンゼント一味の危険にさらされると、実は逮捕された方が安全な時も。だが、その警察も単純な組織ではなく、警察署でなく空港に連行されたり。

 場面が変わるごとに、状況が思わぬ方向に動き、人間関係も様相を変える。どんでん返しに継ぐどんでん返し。カプランとの待ち合わせの場所に誰が現れるのか、不安な長い時間。かと思うと、その空を飛ぶ農薬散布の飛行機が、突然襲ってきたり、緩急も自在。タウンゼントの手下が、彼に話かけつつ、後手に銃を隠し持ち、ついに発砲。だが、次の瞬間に窮地に陥っているのは何とイブ。主人公以外も、互いに騙し合って、からまる糸が複雑だ。

 ロジャーはタフで機敏。イブは魅惑的で、二人のラブシーンはロマンスの王道みたい。危険な場所でのアクション、最後の最後に救助がくるとか、波乱を超えて恋が成就するとか、今のサスペンスはみんなこの形なのではないのかな。とにかく、アクションとラブストーリーをみんな満たした痛快な作品だった。
posted by HIROMI at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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